素晴らしい時代に

今日は婚礼音響を1件やってきました。

場所は東京駅近くのレストランです。

 

今日のお二人は新郎さんが海外の方で新婦さんが日本人でした。

世の中がコロナウイルスに振り回される前に

新郎さんの母国でも式をやったそうですが、

日本でも披露宴をやろう、と計画はしていたものの

いざ予定していた時期にコロナ禍になってしまい

延期を余儀なくされていたそうでした。

 

そして何度か延期をした後、

今日やっとこの日を迎える事が出来たそうでした。

 

しかし、新郎さんの親御さんは

このご時世海外渡航が出来ない為列席が叶わなかったそうです。

その様な事から

現在では可能となったオンラインでの披露宴出席をする事と

なりました。

 

親御さんはご自宅のPCにてオンライン回線の準備を。

そしてこちら披露宴会場では

タブレットとPCを用いてオンラインセッティングです。

相手方がお話しになる声を会場から流せる様にPCより音声回線を

会場音響機器へ接続。

 

ただこちら側のマイクがONになっていると会場から出た音をマイクが拾い

その音が相手方に行き、そしてその音を相手方のPCマイクが拾ってしまい

その音がこちらの会場から流れてしまう、という事の繰り返しであるループ現象

が発生してしまい聞き取りにくい音となってしまいます。

音響業界的には「フィードバック」や「ハウリング」などと言い、

良くマイクを使用している時に「キ~ン」とか「ボワ~ン」などという

耳障りな音で出る、あの症状と同じ様な現象です。

 

今回のループ現象に対しての音響調整は非常に難しく、

こちらの会場では出来る限りの調整は可能ですが、

相手方ではご自宅のPCのみでエンジニアさんがいる訳ではありませんから

なかなかに調整が難しいかなぁとも思われました。

 

まぁでもリアルタイムで

親御さんの姿が会場スクリーンに映し出されると皆さん大喜びでした。

会場にいる皆さんの姿も親御さんのPCに映し出されている訳ですから

凄いなぁと。

素晴らしい時代になったなぁと改めて思いました。

 

穏やかでアットホームな披露宴、

無事に終了。

良かった。

 

 

 

 

 

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