ラジカセ

近頃
ラジカセのブームが再来しているとの特集を
テレビ番組でやっていました。
ラジカセ・・・
ラジオカセットレコーダーですね。
ラジオとカセットテープ機能が一台に備わっている
取っ手付きの持ち運べるものです。


なぜ今?


ラジカセ世代の方々が
定年退職をして余暇を楽しむ為に
手軽さのあるラジカセを購入している
そうです。
昔に一生懸命録音して保存していたカセットテープを
聴いて楽しんでいるとの事でした。


ハイテク時代になっても
アナログは安心するアイテムなのかも
知れません。


今ならば
カセット音源をデジタルのデータ音源にする
事は可能ではあるのですが、敢えてカセット
からカセットへのダビングもちょっとしたブーム
になっているそうです。


早送りや巻き戻しなどで
曲の頭出しをする手間も
味があり、評価されているそうです。


それだけ
音楽や音源に対して大事にしよう、という
気持ちの現れなのかも知れません。
データ化してしまうと
扱いは非常に楽ですが、
その素材の重さや有り難みに欠けてしまう
のでしょう。


ですから
若い人達にもこのブームは
飛び火しているそうです。


大事にしようという気持ち。
とても良い事ですね。


自分自身も
カセットテープにはとてもお世話になりました
ので、このブームはちょっと嬉しくもあります。
以前に録音していたカセットもしまってあります。
高校生の頃には
アルバイトで貯めたお金で初めてステレオで録音出来る
機材を買い、様々なメーカーの色々なグレードのカセットに
同じ音源を録音して聴き比べなんて事もやりました。
そして
好きなメーカーのカセットを決めて録っていたのを
思い出します。


我が子供達は
既にステレオ音源にて手軽に音楽を聴いている訳ですから
恵まれていますね。



音響エンジニアとしても
カセットを使用した音出しなどの技術を求められていた
時代がありました。
再生してすぐに曲が流れるタイミングにカセットテープ
を機材にセットする、今となっては懐かしい技です。
当時は結構得意分野でしたが・・・
今はどうでしょうか?


その前には
「オープンリール」なんていう物もありました。
まあ言ってみれば
カセットテープの原型の様なもので
大きなリールにテープが巻き付いている、といった
イメージです。
カセットテープのお兄さんといった感じの
特大サイズです。
実家には置いてありますが
何せ20年ぐらい動かしていませんから
動いてくれるかどうか?
でも子供達に動いている所を見せたら
面白そうだなぁ〜なんて。



無くなりそうで無くならない
カセットテープ文化。
この先も生き残っていって欲しいなぁと
思います。








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