午前中自宅で作業をしていたら妻から電話がありました。
妻がアルバイトしている会社がたまたま自宅近くの公民館の
会議室を使用していたのですが、PCをプロジェクターに繋いで
映像は出るが音が出ない、との事でした。
取り敢えず機器を見てみないと何とも言えず。
歩いて5分程ですから見に行ってみました。
ほほう、なるほど。
接続を見る限り、この入力では音声は出ないなぁと。
しかし、音声を入れられる入力を使用しようとすると、
映像回線をつなげられる変換ケーブルが一般的にはありません。
後は会場内にある音響設備に繋ぎ込めば
会場内スピーカーから音を出す事が出来るかなぁと。
早速音響設備をチェック。
電源が入っていませんでしたので、さぁ電源を投入・・・っと、
あれっ？電源が入らない・・・
こんな感じの設備機器です。
このシステムぱっと見た感じでは一体型の様に見えて
しまいますが、実は別々に機器が7台も組み込まれています。
通常では一番下に入っている機器の電源を入れれば
全ての機器の電源が入るのですが、このシステム
非常放送用の電源管理があるからなのか、なぜか一番上
の機器にて操作する様になっていました。
う～んなかなかに危険な接続方法だなぁ。
しかしその一括電源を入れても電源自体が入らず。
これは完全に機器動作不良かこのシステムの電源を供給
している電源回路が遮断されているか（ブレーカーが働いている）
のいずれかだなぁと思い、公民館さんに報告しました。
すると、担当者（とは言っても普通の事務の人ですが）が来て
状況を見て確かに電源が入らない事を確認しました。
そして何か応急処置方法は？との話になり
私が音響エンジニアである事をお伝えした所
取り敢えず機器接続の確認をする事になりました。
これは本当は業務の範疇ですが、まぁその様な話はせず
せっかくの機会ですからボランティアでしてみる事としました。
まずは電源回路の確認を。
公民館の人いわく遮断されているブレーカーはない、との事。
まぁもしかすると非常放送用の電源回路の不具合も考えられましたが
他の電源回路（コンセント）に繋いでも電源が立ち上がらなかった為
恐らくこれの問題ではない、と断定。
そうなると
この音響設備ラック内機器の動作不具合かなぁと。
ラックの裏蓋を開けて確認しても良い、とお許しを頂きましたので
確認を。
なるほど、怪しい接続箇所を発見。
これかもなぁと思い接続の再確認をして動作をみてみました。
すると、今度はラック内の電源回路の半分だけが入る様に。
しかしながら接続されている機器の電源は入らず。
これでだいたいの不具合内容がわかりました。
機器の動作不具合による症状でした。
これはもうこれ以上の状態には出来ないなぁ（この場では直せない）となり
後はこのシステムを納入した業者に修理依頼してもらうしかないなぁと。
おそらく故障機器修理か新品交換になると思われます。
システムは元々あった通りに原状復帰を。
早速連絡をしてくれて明後日には修理に来てくれる事になったそうでした。
ちょっとした事で来たつもりが、
何だか大事になってしまいました。
まぁでもこの様な不具合状況がこのタイミングで出てきちんと検証も出来て
良かったのかも知れません。
機器修理・交換で無事に動作復帰すれば良いなぁと。
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