〜入院・手術〜 そして

もう3ヶ月ぐらい前の1月の末、左下奥歯のあたりがとても
痛くて歯科に行きました。

レントゲンの結果親知らずが悪さしているとの事。
早めに抜歯した方が無難ですねぇ〜と先生。
非常に厳しい状況にあると言われてしまいました。

町の歯科でしたのでとてもそこでは処置が出来ないと言われ
大学病院に紹介をしてもらいました。

仕事での休みの関係もあり、4月に入院手術となりました。


左下の親知らずは完全に歯肉に埋まっていてしかも逆さ向き
になって顎の部分を通っている神経にも完全に触れている、と
いった最悪の状況でした。
しかも親知らずに接して嚢胞(のうほう)と呼ばれる膿など
が溜まって悪さしてしまう大きな袋が出来ていました。
親知らずと共にすべて摘出する手術を受ける事になりました。
全身麻酔での手術となる為、右下の親知らずも一緒に抜く事に。
こちらも神経に接しているとの事で早めの処置が無難との事。
まあ全身麻酔中に処置してもらえるのならその方が楽かなぁと
いう事もあり左右同時に抜く事になりました。

担当医師も1年に1回あるかないかぐらいの珍しい症例との事。
大学病院なので、診察時は常に研修医が5・6人いつも一緒に
見ている感じでした。
やっぱり珍しいんだなぁ〜と痛感。
臨床研究のお役に立てれば幸いですが・・・。


そして、先日入院生活スタートです。


1日目
翌日が手術の為入院となる。
入院時は歯の痛みもなかった為リラックスして宿泊?を
する事が出来ました。



2日目
いよいよ人生初の「手術」となる。
なんだかんだ言ってもやっぱり緊張するなぁ〜。
色々初めての事ばかりでしたので。
ストレッチャーに乗っていざ手術室へ。

テレビドラマなんかで見た事のある照明が沢山ついている
手術室の環境を見て凄い部屋だなぁと痛感。
色々な器具を身体に装着して
そうこうしている内に全身麻酔の段階へ。
麻酔吸入用のマスクを装着してもらい
そろそろ麻酔薬を入れますねぇ〜との声が。
そしてそろそろ眠くなりま〜すとの声を聞いた後はもう記憶
がありません。
後から考えるととても効くのが早いものなんだなぁ〜と。
そして4時間半ほどかかり何とか無事に手術終了。
手術室から出てきた時沢山の人に囲まれながら声をかけられた
のはなんとなく覚えている感じでした。
まだ麻酔で朦朧としていたらしいです。


全身麻酔日はベッドから立ち上がるどころか起き上がる
事も禁止でただひたすら横になっていなければならず
とても辛い時間でした。
ただ家族みんなと義母の顔を見て会話をした時は辛いながらも
嬉しい時でした。
次女が日頃自身大事にしている物を「お守り」として置いて
いってくれました。嬉しい限りでした。



3日目
麻酔も順調に切れ体調も正常に戻っていた為、色々な器具
も外してもらい少し楽になりました。
通常の診察も終えお昼から流動食を食べる事に。
ビーフードの様な食事でした!
顔は腫上がってしまい痛みはピークでした。
痛み止めと抗生剤の点滴をしながら様子をみていました。



4日目
手術後から付けていた下膨れ顔の腫を抑える為の「ヘッドギア」
の様なテーピングを外してもらえる事になり少し口が動かし
やすくなりました。
手術中に付いた口周辺の傷がかなりあった為塗り薬を処方して
もらった。この傷が口をあけにくい要因の一つにもなっていた。
身体が鈍らない様に病院内を散策する事にしました。
病室が4階でしたので移動はすべて階段にしてみました。
病院の地下1階から最上階の8階まで歩いたり病院の敷地内を
散歩したり外のベンチで休んだりしてみました。
ベンチ前のちょっとした庭園。


春だなぁ〜。


やっとお風呂の許可が出て入れました。
いやぁ〜サッパリです。



5日目
点滴も終了し代わりに飲み薬で対応となった。
点滴用の針もやっと取れてお風呂に入るのも楽になりました。
針が付いている時は入浴前看護師さんに針の部分をサラン
ラップと強力なテープでグルグル巻きにしてもらい防水対策
をしてからの入浴でしたから腕が思う様に動かせず何かと不便
でした。
大好きなコーヒー・紅茶も飲んで良いとの事。
ただし飲んだ後は食後にも使用している専用の「消毒液」で
ぶくぶくうがいをして下さいと指示がありました。
散歩ついでにコーヒーを飲む事ができてちょっと嬉しい
ひと時でした。



6日目
今日は妻もとても忙しく「お見舞い」には来れなかった
ので殆ど一日会話のない日でした。
先生方と看護師さんとの最小限の会話のみかなぁ。
日頃仕事で車移動する時は基本的に決まったFMラジオ局を
聴いているのでその番組はもちろんの事、他にも色々な局
を聴いて新たな発見が多くて面白かった。
音のみで情報を伝えるラジオの偉大さ素晴らしさを再認識
してしまいました。



7日目
診察で医師より予定通り翌日退院の許可を頂く。
痛みはやはり継続しているが、経過は順調との事。
痛み止め薬がお友達といった所かなぁ〜。
前日同様午前午後と1回ずつ散歩にて。



8日目
入院時最後の診察となる。
問題の左側は親知らずと嚢胞(のうほう)を取り除いて
いてかなりの穴が開いている状態の為、手術時にその
穴に専用のガーゼを入れてあったのだがそれを交換して
もらった。
スルスルと医師がガーゼを引っ張り出す事約50cmの長さ
にビックリ!
こんなに入っていたなんて・・・。
新しいのを入れる時は少し短めの30cmぐらいでしたがその
入れるのの速さに今度はビックリ!でした。
周りで研修医が5人ぐらい見学あるいは治療の補助をして
いました。
そして妻も来てくれて無事に退院とあいなりました。


退院してからも食事は相変わらずお粥や刻み食などしか
まだ食べられない状況で痛みもある為、今後少しは自宅
療養といった感じです。
ただ身体が鈍らない様にだけはしておかなければと思い
なるべく出掛けたりしながらの「リハビリ生活」をして
います。

食べたいのにどんどん食べられないという事がこんなにも
ストレスに感じるとは・・・。
改めて「健康」の大切さを痛感している今日この頃です。


この度の入院で妻に色々と動いてもらった際に子供の面倒
などをお引き受け頂いた義母には感謝の気持ちでいっぱい
です。
本当にありがとうございました。


また妻や子供達にも改めて感謝を伝えたいと思います。
ありがとう!


ちょっとずつですが、早く元の状態に戻れるべく努力して
いかなければと思う自分です。